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    ベートーヴェン3大ソナタセミナー

    2017/02/16

    本日は、ピアノハープ社ギャラリーにて、関本昌平先生による、「ベートーヴェンの3大ソナタの魅力」セミナーが開催されました。
    関本先生といえば、ショパン国際ピアノコンクールや浜松国際ピアノコンクールにて4位に入賞されるなど、国際的に活躍されるピアニストで、その視点からベートーヴェン3大ソナタと称される「悲愴」、「月光」、「熱情」を演奏を中心に語ってくださり、その力強い音色や軽やかな響きに癒されるとともに、大いに刺激を受けました。

    古典に代表されるMozart,Haydn,Beethovenの特徴として、

    Mozart・・・ポジティブで長調の曲が多く、幸福感を表す
    Haydn・・・ きっちりとしているが、ユーモアがある
    Beethoven・・・苦悩→歓喜、マイナス→プラスへ
    開放的なMozartとは対称的で、内面的な感情を閉じ込めた重厚な音楽

    同音による刻みやトレモロなどが内に秘めた感情を表し、中でも大きな特徴は、一つのソナタの中で、全楽章にわたりMotif(モティーフ)が形を変えて出現するなど、ベートーヴェンのソナタには楽譜を読み解くのが思わず楽しくなるような魅力が隠されています。

    悲愴の第2楽章は長調ですが、どこかうなっているような感情が表現されていたり、sfz(スフォルツァンド)やsub P(スビトピアノ)など、予測できない展開があります。

    テンポキープしながらも、強い意思を感じさせるベートーヴェンのピアノソナタには意外性も隠れており、改めてベートーヴェンのソナタを弾きたくなりました。
    また一段とベートーヴェンソナタの魅力を感じることができ、勉強になった1日でした。