ポピュラーピアノ講座
本日はヤマハ銀座にて、秋谷えりこ先生によるポピュラーピアノ アレンジセミナー。
秋谷先生といえば、トップアーティストとのレコーディングや、CM、TV番組など様々な楽曲作曲、編曲と世界で幅広くご活躍の先生です。
こじんまりしたサロン風のホールですが、真っ赤な椅子が素敵で、センスが良いです♪
今回は、主にピアノソロのアレンジ手法を色々とレクチャーしていただきました。
先生の話はとても興味深いものが多く、中でも、クラシックピアノコンクールで入賞を果たした知人が、アンコールにJAZZをしかもアドリブで演奏した話から、今後はクラシックとJAZZなど相反するとされていた音楽が融合され、あらゆるジャンルが垣根なく音楽として受け入れられる日が近いのでは、またプレイヤーや指導者も、一つのジャンルにとらわれることなく、様々なジャンルに対応できなくては、と正に仰る通り、納得です。
様々なアレンジのポイントを短時間で効率良く教えていただきましたが、そうそう2時間で語れる内容ではないことは承知の上、取りかかるきっかけを与えていただいたように思います。
作曲は建築でいう設計のようもので、アレンジはそれに伴う装飾の部分、もとがしっかりしていれば、いかようにもアレンジ可能であり、またシンプルであればある程アレンジしがいがあるとのこと。
また、アレンジ手法も多岐に渡る知識が必要で、その知識の組み合わせによって出来栄えが変わってきますが、これは例えばスタイリストやディスプレイヤーなど他の職業にも共通するものがあると仰っていました。
また、そのジャンルの音楽のルーツや歴史を知ることでリズムや音楽の構成を理解できる部分があったり、これは普段のレッスンでも応用していけるなあと感じました。
生徒さんの好みや特性をいち早くキャッチし、素養を見極めることも大事で、私達指導者の大事な役割でもあるというお話は、実に共感です。
最後にもう一つ、印象に残った言葉。
「暗譜」とは、ただやみくもに覚えるのではなく、身体に入れていくというお話。
“心の深くに入れた音楽は、相手の心深いところに届く。”
普段のレッスンでは、何故暗譜するのかという話をあまりしていなかったような、、。
特に発表会前などは、こちらの必死さが伝わってか半ば焦って暗譜するという構図もあったかもしれません。
きちんと納得できる理由を説明し、伝えていかなくてはと、言葉の選び方、伝え方を再度見直すきっかけとなり、収穫の多い充実したセミナーとなりました。