杉谷昭子先生セミナー
前回に続き、第2回目の参加となる杉谷先生の講座は、今回も収穫の多い内容でした。
かの有名なピアニスト“クラウディオ・アラウ”の最後のお弟子さんでもあり、長年のドイツ生活で培われた素晴らしい感性をお持ちでありながら、とても気さくでちょっとした疑問でも丁寧に答えてくださいます。
セミナーという堅苦しい雰囲気ではなく、実にアットホームな雰囲気で曲の解説が進められていきます。
今回はバッハのシンフォニアを演奏させていただき、テンポやアーティキュレーション、のみならず、バッハの少年時代や作曲家時代の話を交じえながら掘り下げていきました。
今回は、4〜5社の出版社の楽譜を見比べましたが、改めてこんなにも解釈が異なるものかと不思議でした。
人間、やはりどうしても書いてあるものに従おうとしてしまいます。
当初の譜面にはどこにも記されていないテンポやフレーズをこれらの譜面から判断し、自分の中で解釈し構成していく、この作業が楽しく、やはりバッハは弾いていて心地良い、大好きな作曲家です。
しかし奥は深く、まだまだ研究は続きます。
他にも小品の中から数曲取り上げて和声、フレーズ、バランス、全体の流れなど演奏に必要な要素を凝縮して解説してくださいました。
今回もあっという間の2時間、また次回を楽しみに、研鑽を積んでいこうと感じた講座でした。