モーツァルトの足跡 ザルツブルク①
W.A.Mozart(1756-1791)
ウィーン古典派の作曲家として名高いモーツァルトは、わずか35歳の若さで亡くなるまで、声楽・オペラからピアノ曲、管弦楽曲など、実に数多くの作品を作曲しました。その数は700曲以上に及ぶといわれています。
そのモーツァルトが生まれたのが、ザルツブルク。
生涯、ヨーロッパ各国を旅行し、その足跡やゆかりのある地を数回にわたりご紹介します。
まずは、モーツァルトが誕生した生家よりほど近いところに、1773年から1781年まで住んだ家があります。
第二次世界大戦で破壊されましたが、見事に復元され、中は記念館となっており、観光の中心として多くの方が訪れます。
オリジナルの文書や肖像画、当時使用していたハンマークラヴィーアやオルガンなどの楽器も展示されており、モーツァルトの歴史を垣間見ることができます。
まだ、現代のピアノのように88鍵なかった頃、オルガン、チェンバロ、クラヴィコード、タンゲンテンフリューゲルが主流でしたが、モーツァルトがここで暮らした期間は、フォルテピアノへと移り変わる時期でもあり、のちにウィーンへ定住後に、このフォルテピアノを手に入れることになります。
鍵盤楽器の歴史に興味がお有りの方にとっても、興味深い場所です。
モーツァルトの住居 公式ホームページ
http://mozarteum.at/en/museums/mozarts-residence.html
【参考文献】
ピアノの歴史/小倉貴久子著(河出書房新社出版)