ブラームスの愛した故郷“ハンブルク”(1)

ドイツ三大Bと称される作曲家に、Johannes Brahms(1833-1897)がいます。

彼はハンブルクに生まれ、ピアニスト、指揮者として活躍し、また作曲家として数多くの作品を残しました。

彼の生まれ故郷であるハンブルクの中心地に、ブラームス博物館があります。ブラームスの生家はこの近くにありましたが、戦災で焼失してしまい、1969年に設立されたインターナショナル・ヨハネス・ブラームス協会により運営されています。

ブラームス博物館

ここには、ブラームスの自筆譜や手紙、身辺小物や図書、彼がレッスンで使用していたピアノ、デスマスクや当時の写真などが展示されており、決して大きな博物館ではありませんが、内容は実に充実しており、また館内のおば様がブラームスについてや展示内容について親切に説明してくださいます。

ブラームスの胸像

自筆譜や当時の写真の数々

 

ヨハン・シュトラウスとブラームス

 

そして、なんと言っても感動的だったのが、ブラームスが当時レッスンで使用していたピアノを弾かせていただいたこと。

もちろん年数も経過していますので、中には出ない音やチューニングも正確でない音もありますが、当時このピアノで彼がレッスンをしていたことを思うと、実に感慨深い思いがします。

 

1848年製 ターフェルクラヴィーア

鍵盤の重さもさることながら、音はアコースティックギターに近いような、弦を叩いている感覚がはっきりと手元に伝わってきます。

ブラームスは人生の後半をウィーンで過ごしましたが、多くの手紙からハンブルクへの想いを垣間見ることができます。

「私は、ハンブルクを想うと、とても懐かしくなると同時にすごく幸せな気持になる。もしそこに行った暁には、あの昔からよく知っている防壁や通りを歩き回りたい。」(1858年)

音楽家との歴史とも深い関係がある港町“ハンブルク”。品があり、とても町並みが美しい素敵な街です。

Brahms-Museum Hamburg

Peterstrasse39,20355 Hamburg 

www.brahms-hamburg.de

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